フィンランド発祥Baby Box

ベビー・ボックスとは、フィンランドで政府から妊婦さんに配られる無料のプレゼントボックス。*
妊娠4ヶ月を過ぎると受け取ることができるこの箱の中には、赤ちゃんが生まれてからの1年間で必要になるグッズが50以上詰まっています。
気になる内容は、赤ちゃんの性別に左右されないデザインで作られた洋服におむつによだれかけ、さらに体温計や育児マニュアルなど・・・
2人目の出産時にも利用できてとても重宝されているようです。

*フィンランドではベビー・ボックスか育児給付金のどちらかを選択することができる仕組みになっています。

どうして箱の中で眠るの?

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出典:FINNISH BABY BOX

実はこの箱、底部分がマットレスになっているためベビーベッドとして利用することが可能です。
75年前に配布が始まったベビー・ボックス、もともとはベビーベッドが買えない貧困家庭向けに作られたものでした。
当時の乳児死亡率は10%。その対策として講じられたため、寝返りによる窒素リスクを軽減できる絶妙なサイズで設計されているので安心して寝かしつけることができるようになっているのです。

ついにイギリスでも試験導入

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出典:First UK hospital gives baby boxes to parents/BBC

2013年、キャサリン妃の妊娠時にフィンランド政府がプレゼントしたことで一躍有名となったベビー・ボックス。
ついに2016年よりイギリスでも試験導入されることになりました。
ロンドン市内の病院で全ての赤ちゃんに提供されたベビー・ボックス。フィンランドのものに発想を受け、赤ちゃんの成長に必要なグッズが入っているその箱は、もちろんベビーベッドにも変身する仕組みになっています。
2016年6月29日配信のBBCニュースによると、睡眠中の乳児死亡を思うと不安で眠れないという母親たちが、少しでも安心して見守ることができると評価されているようです。

自分で買うことも!

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出典:FINNISH BABY BOX

赤ちゃんが生まれてからの1年で必要なものが揃って、しかもベビーベッドにもなるなんて魔法のような箱。
日本でも導入されると良いのですが、自分で購入することができます!値段は¥54,000-(2016年7月現在)。
フィンランドから購入するなんてなんだか面倒くさそうに聞こえるかもしれませんが、FINNISH BABY BOXはとっても良心的でわかりやすく、利用者からも評判のようです。

FINNISH BABY BOX特徴
・世界中送料無料
・税金、関税込みの値段設定
・出産時期や性別でカスタマイズしてもらえる

冬の一番寒い時期の赤ちゃんの月齢や、希望の色味を選択することが可能。
難しい手続きもなく、購入から到着までは1週間前後との利用者の声も寄せられていました。

ただフィンランドのお父さん3人が1つひとつ箱詰めしているようなので
もっともっと人気になってくると、品切れや順番待ちも予想されます。
公式サイトはこちら→FINNISH BABY BOX

世界に広がる、赤ちゃんを守る気持ち

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出典:World Health Equity

先述のように、キャサリン妃に贈られたころから有名になったベビー・ボックス。
日本でも、こんな支援が欲しい!と話題になりました。
フィンランドのように日本にも手厚い育児支援を、と思いましたが、いろいろと調べるうちに別の側面があることがわかりました。

寝返りやうつぶせによる窒息死から赤ちゃんを守るために、乳児死亡率の高い国でこそ注目が集まっているようです。
段ボールにマットレスを敷くだけのものであれば簡単に用意できるため、発展途上国への支援としても候補に。
フィンランドで生まれて75年余り。「睡眠中の乳児死亡から赤ちゃんを守りたい」という想いとアイディアが時間をかけて世界に広がりつつあります。

赤ちゃんが生まれてからの1年で必要なものが全て揃う、という魅力にばかり注目してしまうのは
先進国であり、さらに乳児死亡率が世界でもトップレベルの低さを誇る日本に生まれたからかもしれません。
首都で試験導入が始まったイギリスでも乳児死亡率は2.4%と、0.9%である日本の倍以上となっています。(2016年度WHO調べ)

もちろん日本でもベビー・ボックスが導入されれば良いことですが、
1人でも多くの赤ちゃんが健やかに成長できるよう、まずは必要としている所へ届くといいなと思いました。
貧困や生まれた土地によって、赤ちゃんの命が失われてしまう可能性を少しでも軽減できるかもしれません。

イギリスでも本格導入となるのでしょうか。
ベビー・ボックス、ますます注目が集まりそうです。