Q.初めての出産、どんな心境でしたか?

ちゃんと元気な子が生まれてきてくれるかとても心配でした。保育士の同僚や保護者の方々には、妊娠中のママの気持ちは子どもに影響するよ、とも言われていたのですが心配する気持ちは止められず、次第に不安も感じていましたね。私もちゃんとお母さんになれるのかなと。
まだ自分自身が子どもだな、と感じることもあるので本当にちゃんと育てられるのかな?とも思いました。もちろん楽しみもありましたが不安の方が大きかったですね…。

Q.妊娠が発覚したときのお気持ちを聞かせてください。

私は生理不順に加え、子宮の位置も下がっていたため、もともと子どもが生まれにくい体質だと言われていました。もし赤ちゃんを授かりたいならちゃんと通院したほうが良いとも言われていたので、もしかして妊娠したのかな?本当かな?と半信半疑の状態で病院に行ったんですね。
先生から「おめでたですよ」と言われた時はとってもびっくりしました。そして同時にこの子は絶対安全に産まなくちゃ!という思いもすごく沸いてきました。

お仕事を休職されるまでの経緯を教えてください

妊娠発覚時、私は3歳児のクラスの担任として、保育士の仕事をしていました。
つわりはやっぱり大変でしたが、保護者の方のご理解と副担任の先生の協力にとても助けられました。「重いものは持ったらだめだよ」なんて配慮もしていただけて、3月いっぱいまで、なんとか担任として乗り切ることができました。
3月にその園を退職してからは違う保育園でパートとして働き、妊娠8ヶ月頃までは保育士を続けていました。ですがお腹が張り出して病院に行ったら「早産の可能性があるから仕事をやめてください」って言われてしまって。それですぐにお休みに入らせていただくことになりました。

安産のために心がけていたことはありますか?

じっとしていられない性格もあって、動いていたほうがつわりも和らぐというか、気がまぎれるんですよね。なので、妊娠中も働いていたし、休職中も買い物をする時に車を使わずに歩いたりして、とにかくたくさん歩くようにしていました。

Q.妊娠して、心境の変化はありましたか?

妊娠して、心境の変化はありましたか?【インタビュー】

保育者として、今まで保護者の気持ちに寄り添うことはできても、完全にわかりきっているという状態ではなかったので、親の立場として考えられるようになったことが大きいです。
うちの赤ちゃんは全然寝てくれなくて、夜泣きもひどかったので悩みました。母と交代であやしたり、保健センターのやっている育児相談のところに行ったりもしました。保健センターの方のアドバイス通りマッサージも試しましたし、本当にいろんなことをしました。それでもなかなか夜泣きは治らなくて…いままでずっと保育士をしていたのに、保育者としての自信をなくした時期もありました。本当にこの子を育てられるんだろうか?と。親になって初めて感じたことですね。

Q.出産後、仕事復帰されたのはいつごろですか?

出産半年後です。
元々1年間の育休を約束にお休みをいただいていたんですが、人手不足になったみたいでお声がけいただいたんです。もちろん育児に対して悩みを抱えていた時期で不安はありましたけど、外に出たら環境も変わるし私にとっても子供にとってもいいかもしれないなあって思ったんです。自分の子供だけを見て悩むのではなく、保育者としてたくさん子どもと関わることで悩みの見方や考え方が変わるかもという思いもあり、復帰を決意しました。

実際、復帰されていかがですか?

やはり、預けている保育園の力もお借りできるし、私自身にも心の余裕が持てて、子どもと向き合えるようになりました。その分、仕事の悩みもつきものですけどね。(笑)
でも、仕事のことで悩んでも「この子のためにがんばろう!」って今までにない力が湧いてくるんですよね。そこが一番変わったところかもしれません。

Q.これからどういった子育てをしていきたいですか?

これからどういった子育てをしていきたいですか?【インタビュー】

きちんと挨拶ができる子に育って欲しいです。あと、人に優しくできる子に、と願っています。そして健康が一番なのですこやかに育って欲しいです。今子どもを預けている保育園もそれをモットーにしているところなのでありがたいです。
あと私自身は門限などもあり、すごく厳しく育てられたんですが、子どもにはある程度自分の気持ちを尊重してあげたいなと思っています。理解のある親でなりたいなあと。だけど自分が親になって初めてわかったこともあるんですよね。早く帰ってきなさいって言うのも心配してるからこそ。でも友達づきあいが悪いなという印象を持たれるのも事実ですし、そういうところも理解してあげて子どもと向き合える親になりたいなと思います。
それから、私は“なんでもいいから夢をもつように”と育てられました。そして、保育士になりたいという夢を小さいころからずっと両親は応援してくれました。それにとても感謝しているので、子どもにも夢をもって育って欲しいです。そして私も、応援できる親になりたいです。

インタビューを終えて

初めは、自分がお母さんになれるか不安を感じていたという梅元さんでしたが、子供の話をする表情はすっかりママの顔つきになっていました。みんな、子育てしながら自然とママになっていくものなんですよね。誰もがママ1年生からスタートです。手探りしながら、かわいい“我が子”との関係を築いていくものなのでしょう。
皆さんも素敵な人生のストーリーを、お子さんと一緒に作ってくださいね。